専門性の高い医療技術者

男性

放射線診療のエキスパート

放射線は人体にさまざまな影響を及ぼすもので、時には健康被害をもたらすこともあります。しかし正しく使えば、医療の手段としてとても役に立ちます。放射線を医療に活用する例として最も有名なのはX線撮影ですが、他にもCTスキャンやがんの放射線治療など、さまざまな用途に使われています。こうした放射線を使った診療行為には細心の注意が必要で、専門知識を持った人間が機器を正確に操作することが求められます。そのため、多くの医療機関では放射線診療専門のエキスパートが活躍しています。このような職種を、診療放射線技師といいます。診療放射線技師は独占資格としての性格を持った国家資格です。つまり、資格を持たないものは放射線診療に従事することができないのです。わずかに医師と歯科医師のみが、一定の条件下で携わることができます。診療放射線技師の資格を取得するには、養成機関で知識や技能を身につけた後に、国家試験に合格する必要があります。養成機関は全国の大学・短大・専門学校に設けられた診療放射線学科または専門の診療放射線技師養成コースで、学習期間は短大及び3年制専門学校は3年間、大学及び4年制専門学校は4年間となっています。養成機関のカリキュラムは医学・工学・物理学・生物学など多方面にわたるためかなりハードですが、国家試験の合格率自体は70〜80%台なので、ふだんの学習をしっかり行えば対応できます。受験者数は2010年代に入ってからはおおむね3千人前後で推移しています。